リーガルエッセイ

公開 2020.12.08 更新 2021.08.13

年末年始は離婚を考える人が増える?

記事を執筆した弁護士
Authense法律事務所
弁護士 
(第二東京弁護士会)
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。司法試験に合格後、検察官任官。約6年間にわたり、東京地検、大阪地検、千葉地検、静岡地検などで捜査、公判を数多く担当。検察官退官後は、弁護士にキャリアチェンジ。現在は、刑事事件、離婚等家事事件、一般民事事件を担当するとともに、上場会社の社外役員を務める。令和2年3月には、CFE(公認不正検査士)に認定。メディア取材にも積極的に対応している。
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この時期、離婚をお考えになるかたはいませんか?

急に寒くなってきて、いまさらですが、もうすぐ今年も終わりだということに気付きました。
年末年始を控えたこの時期、離婚を真剣に考え始めたり、離婚に向けて動き始めたりというかた、多いのではないでしょうか?
統計をとったわけではないので私の印象にとどまるのですが、年末年始を控えたこの時期や年明けてすぐのころは、離婚に向けて動き出すかたが多いように思います。
どうしてか?
年末年始は、仕事が休みになり、子どもも学校が休みになり、家族で過ごす時間が増える傾向にありますよね。
そして、年末年始は実家に帰省して過ごすというかたもいます。
そんなとき、年末年始は実家に帰省せずに家族で過ごすのか?まとまった休みを家で過ごすか、出かけるか?実家に帰省するとして、どちらの実家に帰省するのか?相手の実家に帰省するとして、いったい何日間帰省するのか?などということでそれぞれの考え方の違いが表面化してもめてしまうことがあるかもしれません。
また相手の実家に帰省したらしたでそれが離婚を考えるきっかけになることも。
普段、配偶者と生活する中で感じる価値観の相違。
それぞれの価値観が作り上げられた背景には、それぞれがこれまで育った環境の影響も大きいと思います。
となると、相手の実家にいる家族は、普段違和感を感じている配偶者の持つ価値観をさらに濃くしたような価値観を持っているということもあり得、配偶者に抱いていた違和感をよりはっきりと認識してしまうような事態になることもあるかもしれません。
さらに、今年はこのコロナ禍。
この情勢に帰省するのかどうか、という点は、夫婦で、外出による感染リスクについての意識にギャップがあると、ますます意見の食い違いは大きくなるかもしれませんね。
家で過ごすとしても、同じ空間に長く一緒にいることで、普段は目をつぶって見ないようにしている違和感と直面せざるを得ず、意見がぶつかり合うことも増えるかもしれません。

ちょっと考えただけでも、年末年始を控えた今の時期、そして年明けの時期には、離婚を決意され、動き出すというきっかけが多く潜んでいそうです。
さらに、年度末を3か月後に控えている時期ですから、「年度末の職場異動のタイミングで」とか「子どもの進級、入学のタイミングで」などと決断をするきっかけとなるイベントもあるんです。

こんなとき、私がお客様にお勧めしているのは、ご自身の今の気持ちを、紙に書きだすこと。
頭で考えている、というかたもいると思いますが、それだけだと、なんだか頭の中で堂々巡りになってしまって、自分がいったい何を悩んでいるのか、何が気になっているのか、次に解決すべき課題はなにか、見えにくくなってしまうと思うのです。
だから、自分が、配偶者のどのような言動に違和感を感じたか、なぜ違和感を感じたのか、どうしたかったのか、などということを具体的に紙に書きだしてみて、その上で、それを見直し、自分がどう感じるのか、ぜひご自身の気持ちと向き合ってみてほしいと思います。
客観的に書き出してみたら、実はたいしたことではないなと思えたり、関係を改善するための具体的な改善策が思いつくかもしれないですし、逆に、いつもいつも同じところで言い争いになっていて、その根本の原因は、もはや話し合いなどで解決できないものだと感じるかもしれません。
まずは、自分で書き出してみて、目で見てみること、そうして自分の気持ちと向き合ってみることをお勧めします。

その上で、離婚の意思が固まったけれど何から手を付けていいかわからないとか、離婚したいのに決意できず、その原因が、離婚したらどうなるかがわからないからであるとかでなかなか先に進めないという場合は、ぜひ一度弁護士にご相談ください。
一緒に解決の糸口を探してみましょう。

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