リーガルエッセイ

公開 2020.10.19 更新 2021.08.13

コロナを経て離婚を考えるようになった女性へ

記事を執筆した弁護士
Authense法律事務所
弁護士 
(第二東京弁護士会)
慶應義塾大学法学部法律学科卒業。司法試験に合格後、検察官任官。約6年間にわたり、東京地検、大阪地検、千葉地検、静岡地検などで捜査、公判を数多く担当。検察官退官後は、弁護士にキャリアチェンジ。現在は、刑事事件、離婚等家事事件、一般民事事件を担当するとともに、上場会社の社外役員を務める。令和2年3月には、CFE(公認不正検査士)に認定。メディア取材にも積極的に対応している。
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急に肌寒く感じる季節になり、年末が見えてきた今、今年は本当にたいへんな1年だったなとしみじみ感じています。
私は、昔から、あまり外出をせず、人の集まる場所に出かけていくのも苦手で、ついつい内向きで守りの生活をしがちなのですが、今年は、1か月に1回は異業種のかたが集まる会合に出席したり、人から誘われたら必ずyesと返事してフットワーク軽く出かけたりしようとひそかに決意していたんです。
でも、新型コロナウイルスの感染拡大とともにそれどころではなくなってしまいました。
黙々と在宅で勤務し、裁判所にも直行し、終われば直帰してまた業務に戻る毎日。
みなさんはいかがですか?

コロナの感染拡大とこれに伴う自粛生活を経て、家で過ごす時間が増えたというかたは多いのではないかと思うのです。
緊急事態宣言が解除されたから元通りになったというかたばかりではなく、今なお、ご自身や配偶者が自宅で仕事をする状況が継続し、「家で一緒に過ごす時間がこんなに長いのは結婚して以来」というかたも多いと聞きます。

そんな中、「離婚」という言葉が頭に浮かぶかたはいませんか?
これまでは、お互い外で仕事をしている時間、それぞれが友人や職場の仲間と会っている時間が長くて、たまの休日に顔を合わせたとき、相手の言動に感じた違和感に気付きながらなんとなく目をつぶって過ごしてきたこともあったのではないでしょうか。
あわただしい生活の中で、いつも自分ばかりが仕事も家事も育児も髪を振り乱しながらやってきた、そんな生活の中では、そこで感じた違和感を相手に伝えるどころか、自分で「何に感じた違和感なのかな?」と立ち止まる暇すらなかったし、そこで余計なもめ事を起こすことを考えたら、目をつぶって耳をふさいで淡々と過ごしていたほうが楽、なんてこともあったのではないかと思うのです。

でも、このコロナの自粛期間を経て、自分は休校中の子どもの食事作り、学校の課題のチェック、外出したがる子どものフォロー、そんなあわただしい中で在宅勤務をしなければならない生活になって、毎日、「もう限界」と思いながら過ごしていたところ、夫は自室にこもりきりで1日中PCと向かい合い、オンラインで会議をしてみたり、電話で打ち合わせをしてみたり、食事の時間だけ部屋から出てきたり。
1日の終わりに、「もういやだ」「なんで私ばかり」「夫は自分のことしか考えていない。もうやっていけない」とつぶやくとともに、「離婚」が頭をよぎったというかた、いらっしゃるのではないかなと思うのです。

その後、緊急事態宣言は解除され、徐々に、「経済を回そう」などという言葉も聞くようになり、出勤するようにもなり、少しずつ自粛前の生活に近づいてきているのを感じるとともに、家で夫と話す時間も、夫の言動を1日見ているという時間も減り、今までのように、何か違和感を感じてもそれに気づかないようにする自分。
でも、コロナの自粛期間を経て、「ここで立ち止まってちゃんと考えなくてはいけないんじゃないか?」と問いかけてくる自分。
いつも頭に「これでいいの?」というもやもやがあるようですっきり気持ちが晴れない。
でも、やるべきこと、考えるべきことが山ほどあって、そんな自分の気持ちとゆっくり向き合う暇なんてない。
でもでも、このまままた目をつぶっていていいの?
こんなふうに、子どものこと、家のこと、ご自身の仕事に追われながら、コロナの自粛期間に強く意識してしまった夫への違和感が頭を離れず、今後の生き方についてもやもやを抱え、どこかすっきりしない、もっとすっきりした気持ちで毎日を送りたい、自分の今後の人生をどうしていきたいかちゃんと自分の気持ちと向き合って考えたい、と思っている女性がたくさんいると思うのです。
そして、その思いの中に、「離婚」を選択肢が頭に浮かんでは消え、でもまた浮かぶ、というかたもいると思うのです。

だから、私は、今、このタイミングで、そんなもやもやした思いを抱えている女性に、そのもやもやを少しでも晴らすお手伝いがしたいと思いました。
ただ本に書いてある言葉の説明をするのでなく、今の自分の気持ちとちゃんと向き合って、自分が何に悩み、何に不安を感じ、どうしたいと思っているのか、自分で気づき、次の一歩を踏み出すきっかけを作りたいと思っています。
そして、なによりも、離婚するかどうかも含め、離婚について考えてしまう自分を、失敗とか後悔とかそういうネガティブな気持ちで見るのではなくて、今後、もっと幸せだと思える毎日のために自分は今何をしたらいいのだろうかという前向きで楽しい気持ちで受け止めてあげることができるように、そのお手伝いができたらと思っています。
時間は、比較的ご参加がしやすいと思われるお昼休みの45分間です。
堅苦しいセミナーではありません。
自分が参加しているということをほかの参加者に知られたくないというお気持ちがあることを考え、お名前も声も顔も一切表示されない設定になっています。
この45分間で何かが完全に変わるということはないかもしれません。
でも、お忙しい時間の中で、自分の気持ちとじっと向き合ってあげられるそんな45分間に、そして、これをきっかけに、自分のために何を考え、何をすればいいか、次の一歩を踏み出す力になる45分間にできるようにしたいと思います。
ふだんは、45分間も自分のためだけに使うなんてこと、なかなかないですよね?
そんな自分のために、この日は、自分のためだけに45分間を過ごしてみませんか?
「どんなものかな?」「ちょっと話を聞いてみよう」という感じでお気軽にご参加ください。
そして、「次はこんな話を聞きたい!」というご希望があったら、ぜひセミナー後のアンケートで個別にお聞かせください。
みなさんひとりひとりのお声、大事に受け止めます。

オーセンス“女性”弁護士がお届けする、女性のためのセミナー

現在、開催予定の離婚セミナーは全て終了いたしました。セミナーが決定次第、再掲載いたします。

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